「椅子とデスク」で生産性は変わる?
「なんだか集中できない」「長時間座っていると腰が痛くなる」
そんな悩みを抱えている社員が多いと感じたら、それはオフィス家具の見直し時かもしれません。
デスクワークの多い職場において、**椅子とデスクは“働く人の道具”であり、“職場のパフォーマンスを左右する環境”**でもあります。
特に近年は、働き方の多様化や健康意識の高まりを背景に、椅子やデスク選びが再評価されています。
この記事では、オフィスの移転・新設・リニューアルを検討中の担当者様に向けて、2025年版の最新トレンドを踏まえた「椅子とデスクの選び方のポイント」をご紹介します。
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使いやすい椅子が「疲れないオフィス」をつくる
椅子選びで意識したい5つの視点
- 高さ調整機能
膝が約90度に曲がる高さが理想。ガス圧昇降式がおすすめです。 - ランバーサポート(腰部サポート)
腰のS字カーブを支えるパーツがあることで、長時間の座位でも腰痛を軽減します。 - 座面の奥行き・幅
大柄な方でもしっかり座れるサイズ感を。座面が深すぎると太ももが圧迫されます。 - 背もたれの可動性
リクライニング機能付きなら、体重を預けて休憩しやすく、リフレッシュ効果も。 - 通気性のある素材
長時間座っても蒸れにくいメッシュ素材が人気。特に夏場の快適性に差が出ます。
オフィス用チェアのトレンド(2025年版)
- エルゴノミクスチェア(人間工学設計)
個人の体型にフィットする機能を備えたモデルが増加。アーロンチェア、コンテッサなどが定番。 - サステナブル素材の活用
リサイクル素材や環境負荷の少ないファブリックを使用したチェアが注目されています。 - 集中・リラックス両立型チェア
集中モードと休憩モードを切り替えられるよう、背もたれの角度や座面のクッション性に工夫が。
デスク選びは“姿勢”と“空間”に直結する
高さと広さが基本の判断基準
- 高さの目安:70~72cm(日本人の平均身長に合わせた標準)
→ 椅子と合わせて、肘が90度になるよう調整するのが理想です。 - 天板の広さ:120cm × 60cm 以上を目安に
→ パソコン・モニター・書類・筆記スペースを確保するため
ワーカーのスタイルに合わせたデスク選び
働き方タイプ | おすすめデスク |
---|---|
集中業務型(経理・開発) | パーティション付き固定デスク |
コラボ型(企画・営業) | 可動式フリーアドレスデスク |
多用途型(マネジメント) | 天板広め+引き出し付きデスク |
昇降式デスク(スタンディングデスク)の効果
近年話題の「昇降式デスク」は、立ち姿勢と座り姿勢を切り替えながら作業できる点で評価されています。
- 肩こり・腰痛の予防
- 血流改善による集中力アップ
- 座りっぱなしによる健康リスクの軽減
2025年現在では、電動式でスムーズに上下できるモデルが主流となり、オフィスでも導入しやすくなっています。
チーム全体の“生産性”を意識したレイアウトも大事
家具だけでなく「配置」も重要
オフィス家具は単体の性能だけでなく、どう配置するかによって快適性や動線効率も大きく変わります。
- 椅子の背後に余裕をもたせる(動きやすさとパーソナルスペースの確保)
- デスクの向きを揃える(視線の交錯を避け、集中しやすい配置に)
- 通路幅を確保する(最低でも90cm以上、メイン通路は120cm以上が理想)
フリーアドレスとの相性を考える
フリーアドレス制を導入しているオフィスでは、軽量で移動しやすい椅子やコンパクトなデスクが好まれます。
一方で、集中ブースや電話用ブースなど、固定的に作業する場所も併設するのがベストです。
働きやすさは「家具投資」で変えられる
椅子やデスクは、一見すると「ただの備品」に見えるかもしれません。
しかし、実際には生産性・健康・定着率など、企業全体に影響する重要な要素です。
生産性の高いオフィス環境=社員に合った椅子とデスク選びから始まります。
2025年は、オフィス家具を“消耗品”ではなく“投資”として見直す絶好のタイミングです。
まとめ|オフィス家具は「働きやすさの基盤」
最後に、椅子とデスク選びで押さえておきたいポイントをまとめます。
- 椅子は人間工学に基づいたサポート機能が充実したものを選ぶ
- デスクは広さと高さに加え、作業スタイルに合った機能性を重視する
- レイアウトや動線も含めてトータルで設計することが重要
社員の健康やパフォーマンスを守る環境づくりは、椅子とデスクの見直しから始まります。
ぜひ、今後のオフィスづくりの参考にしてみてください。